脳の成長順を知り、効率的に子どもの能力を伸ばそう

脳の成長順に合わせた子育てがもっとも効率的に能力が伸びる

好奇心を伸ばすために、早くからいろんな習い事をさせて子どもを習い事漬けにしても、脳の成長に合っていなければ最大限の効果を得られません。
脳の成長順に合わせた取り組みを行うことで、時間もお金もなるべくかけずに最も効率的に子どもの能力を伸ばすことができます。

脳の成長は後ろから前に向かって進む

脳の発達は、脳の後ろから前に向かって進みます。

後頭葉

生後すぐに発達するのが後頭葉。後頭葉は「モノを見る」機能を担う部分です。
最初は「明るい、暗い」程度しか認識できなかった赤ちゃんも、生後1〜2ヶ月くらいで形や色が判断できるようになります。さらに生後4ヶ月くらいになると、動くモノを目で追うことができるようになります。生後6ヶ月には母親の顔と他人の顔を区別できるようになり、その結果、人見知りが始まります。視覚の発達は小学校に入るまで続きます。

側頭葉

後頭葉と同じタイミングで発達するのが側頭葉。側頭葉は「音を聞く」機能を担う部分です。
赤ちゃんは大きな音を認識することはできますが、音を聞き分けることができるのは生後6ヶ月前後です。さらに生後9ヶ月〜1歳くらいになると、聞こえている音が言語だと認識できるようになります。
また、言語の認識ができるようになると、側頭葉の中でも「記憶」に関わる部分の発達が進み、言葉を覚えるようになります。

頭頂葉

後頭葉・側頭葉の次に発達するのが頭頂葉。頭頂葉は「感覚・運動」機能を担う部分です。
頭頂葉には、手触りや温度感覚などの触感を司る「感覚野」。体の動きを司る「運動野」があります。これらが発達してくると、赤ちゃんは寝返りやおすわり、ハイハイを経て立つ等の動作が側頭葉の発達につながっています。手先の細やかな動きの発達[巧緻運動/こうち運動]は、この側頭葉の発達の延長線上にあるそうです。

前頭葉

最後に発達するのが前頭葉。前頭葉の中でも「前頭前野」という「高次認知」機能を担います。
高次認知機能は、思考力や洞察力、コミュニケーションなどの能力ことです。とくにコミュニケーション部分は、成長を遂げるまで18歳ごろまで続くともいわれています。

脳の成長順に合わせた年齢別の子育て

脳の成長に合わせた子どもの年齢別の子育てとして、以下があげられます。
💡
0歳〜. :図鑑、絵本、音楽 3歳〜5歳 :楽器、運動 8歳〜10歳:語学 10歳〜. :コミュニケーション
次回は上記の具体的な取り組みを紹介します。

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