子どもの「強み」は「気質・才能・素質」が重なるところ

 

気質・才能・素質とは


本題に入る前に、まずは言葉の定義から。
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気質
  • 活発、優しい、社交的、芯が強いなどの性格的・内面的な特性
  • 生まれつき備わり、一生変わらない
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才能
  • 音感、言語力、運動能力などの技能的・能力的な特性
  • 優れた能力
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素質
  • 背が高い、体が柔らかいなどの見た目などの容姿
  • 祖先や親などの遺伝子的な要素
 

「気質・才能・素質」の関係性


あえて言わなくても、ほとんどの人が知っているのは、能力(得意・不得意)は「性格=気質」に起因するということ。
確かに、気質はもっともその人のベース(基盤/土台)になるもので、才能や素質は以下の図のように、その上に乗っているようなイメージ。
 

子どもの「強み」は「気質・才能・素質」が重なるところ


「気質・才能・素質」は先ほどのとおりだが、子どもの「強み」を考える時には、
以下の図のように、「気質・才能・素質」がちょうど重なるところになる。

「気質」を知ろう


気質は「ビックファイブ理論」を使います。
以下の表を使うことで、簡単に気質を知ることができます。
 
 

「才能」を知ろう


才能は以下の表を使うことで、簡単に気質を知ることができます。
 

「素質」から「気質×才能」で強みを伸ばす習い事を選択


素質を考慮して、「気質×才能」で習い事を選択し、子どもの強みを伸ばしてあげる働きかけをしてあげましょう。
 
 

「あなたの強み」が求められる時代へ


多様性を重視するアメリカでは今、偏差値よりも「強み」を持つ学生をキャンパスに取り込むことで、「新たな価値の創造」をしようとしているそうです。
2021年の調査によると、全米の約5,300大学のうち約1,800大学が入学選考から学力テストを完全撤廃。学力テストの受験を任意(オプション)とする大学が1,400大学に上っているそうです。
学力テストに代わって求められているのが「あなたの強みは何か」です。
自分の強みを情熱に変えて、大学で何を学び、将来どんな道に進みたいのかという「自分の情熱」をストーリー織り込み、大学側に自分の「伸びしろ」をアピールすることが重要になってきています。
子どもの強みを知り、子どのもの強みをより一層伸ばしてあげる。そんな子育てを心がけたいものですね。
 
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参考文献
#「強み」を生み出す育て方 / 船津 徹