子どもを賢くする正体「好奇心」
好奇心が脳を育てる
学歴は夢を叶えるツールです。学歴によって、職業選択の幅が広がることは事実です。その学歴は好奇心を持てるかどうかで変わってきます。
脳は自らを変化・成長させていくことができる力[可塑性/かそせい]を持っています。「知りたい」「学びたい」という好奇心を持って時間を忘れるほど集中して取り組む(楽しむ)ことが、脳の可塑性を高めることにつながっています。
集中力の正体「脳内ホルモン(ベータエンドルフィン)の分泌量」
脳内ホルモンは何十種類もありますが、その中の一つにベータエンドルフィン(βエンドルフィン)があります。ベータエンドルフィンは「楽しい」「快感だ」と感じている時に出るホルモンです。子どもが遊びやゲームで楽しいと感じる時は、このベータエンドルフィンの分泌量が増えているおり、長時間でも集中して取り組むことができるんです。
ベータエンドルフィンを勉強に活かす
勉強が楽しいとベータエンドルフィンの分泌量が増え、勉強時間が増えます。勉強時間が増えれば、海馬の神経同士を結ぶタンパク質(シナプス)がどんどん作られます。海馬は記憶を司る部分であり、記憶する作業をすればするほど、海馬は大きくなります。
つまり、勉強を楽しめばベータエンドルフィンの分泌量が増える。ベータエンドルフィンが増えると海馬のシナプスが作られ、海馬の記憶力がアップするといった良い流れを形成することができます。「好きこそ、ものの上手なれ」のことわざは、まさにベータエンドルフィンのことを指しているです。

好奇心を持って取り組むと自然と賢く・頭も良くなる
先述した通り、好奇心をもって好きなこと・楽しいことに一生懸命に取り組んだ子どもは、自然と賢く・頭も良くなります。なぜなら、自分の好奇心を満たすために、周辺知識の勉強が必要になると、自ら進んで勉強するからです。
お絵描きでも、かけっこでも、ピアノでも、パズルでも、子どもが時間を忘れて取り組み楽しんでいるものがあるなら、それをさせてあげる。
子どもは遊びや趣味を通じて学んでいるため、子どもが飽きるまで親は見守ってあげること。それが脳の成長にはプラスになります。
参考文献
#16万人の脳画像を見てきた脳医者が教える
「賢い子」に育てる究極のコツ
#改訂版 東大に2回合格した医者が教える
脳を一番効率よく使う方法
#Netflix 赤ちゃんを科学する